チャットレディ、メールレディで一定以上の収入がある人は確定申告をしなくてはいけません。
そこで確定申告をして税金を納める方法について紹介します。
確定申告の義務があるチャットレディ、メールレディとは?
チャットレディ、メールレディの仕事形態は業務委託もしくは個人事業という形になります。
業務委託や個人事業で得た報酬を事業収入といいます。
一方、社員、アルバイト、パートなど雇用契約をして得た収入を給与収入といいます。
1箇所からの給与収入のみで副業をしていない人は、会社の方で年末調整をしてくれるので、確定申告をする必要がありません。
チャットレディ、メールレディで以下に該当する人は確定申告を行わなくてはいけません。
- チャットレディをしていて、年間38万円以上事業所得がある人
- 副業としてチャットレディをしていて、年間20万円以上の事業所得がある人
事業所得というのは事業収入から必要経費や手数料などを差し引いた金額のことです。
稼いだ金額そのままが事業所得というわけではないので注意しましょう。
チャットレディの所得が20万円だったとしても、他の在宅ワークなどの所得が18万円を超えていた場合、所得が38万円を超えるので、確定申告して納税をする義務があります。
確定申告の義務がない人でも確定申告をすることはできます。
たとえば副業でチャットレディをして全然稼げなくて、経費ばかりがかかってしまって赤字になった場合、確定申告すれば本業の給与所得とチャットレディの事業所得の合計所得額を減らすことができるので減税効果があります。
申告時期
毎年2月中旬から3月の中旬に前年の確定申告を行います。
一度確定申告をすると翌年の確定申告の時期になると税務署から葉書が来るようになります。
申告の種類
申告書には白色申告と青色申告の2種類があります。
青色申告の方が控除できる金額が大きいので減税効果が高いです。
でも青色申告する場合は、収支を簿記に記帳する義務があり、簿記の知識がなければ書類を作成するのは難しいです。
簿記に詳しくない人は、白色申告の方が簡単で分かりやすいのでおすすめです。
申告に必要なもの
確定申告に必要なものは以下の通りです。
- 本業の給与収入がある人は源泉徴収票
- チャットレディ、メールレディの収入が分かるもの(報酬支払明細、銀行の通帳など)
- 経費の領収書(領収書がない場合はいついくらかかったかを記録したもの)
- 医療費の領収書(医療費の自己負担額が10万円以上の場合)
- 保険や年金に加入している場合は控除証明書
- 印鑑
- マイナンバーカード、もしくはマイナンバーの通知カード(なければ住民票の写し)と身分証明書(免許証、健康保険証、パスポート、身体障害者手帳、在留カードなど)
申告の仕方
自宅にパソコンがある場合は、自宅で申告書類を作成することができます。
国税庁のサイトの確定申告書作成コーナーで必要事項を入力すれば、自動的に税額や控除額などを計算して申告書を出力することができます。
プリンタで出力した確定申告書に添付書類を貼り付け、押印をして、税務署に提出します。
事前にe-Taxの手続きをしておけば、確定申告書をデータ送信することができますので、プリントアウトして税務署に持っていく手間を省くことができます。
e-TAXはICカードリーダライタやマイナンバーカードが必要になります。
自宅にパソコンがない場合は、税務署や確定申告相談会場に行って、書類を作成します。
操作方法や不明点があった場合は係員に質問すれば、教えてくれます。
納税方法
所得税を収める方法は複数あります。
- 銀行振替にする
- 税務署で直接現金で納付する
- インターネットからクレジットカードで支払う
e-TAXの場合は、インターネットバンキング及び金融機関のATMで支払うことができます。
申告期限を過ぎてしまった場合
申告期限を過ぎてしまった場合、以下のペナルティがあります。
- 無申告加算税を徴収される
- 延滞税を徴収される
- 青色申告を取り消される(2年連続で遅延した場合)
申告期限が過ぎてしまっても、国税庁から注意勧告を受けてから申告するのと、自発的に申告するのとでは、徴収額が異なります。
自発的に申告したほうが、徴収される額を少なくすることができます。
また、期限が過ぎても2週間以内に申告すれば無申告加算税がかかりません。
期限を過ぎてしまってもちゃんと申告に行きましょう。